カロッツェリア・トゥーリング・スーペルレッジェーラ(Carrozzeria Touring Superleggera)は、コーチビルダーとしての95の歴史を記念して、6月中にミッドシップエンジンの新型スーパーカーを初公開すると発表した。
カロッツェリア・トゥーリング・スーペルレッジェーラは、イタリア・ミラノで1926年に創業した老舗コーチビルダー「カロッツェリア・トゥーリング」の名前を継ぐ会社として、2006年に設立された。以前のカロッツェリア・トゥーリングは、超軽量(=スーペルレッジェーラ)スペースフレーム車体で知られており、1960年代まで活動していた。カロッツェリア・トゥーリング・スーペルレッジェーラは現在、ミラノを拠点に、自動車メーカーの依頼を受けてデザインエンジニアリングなどを行っている。
2012年に空飛ぶ円盤「ディスコヴォランテ」の再来モデルを発表
カロッツェリア・トゥーリング・スーペルレッジェーラは2012年春、スイスで開催されたジュネーブモーターショー2012において、アルファロメオ『ディスコヴォランテ』をワールドプレミアした。アルファロメオは1952年、カロッツェリア・トゥーリングと『1900 C52』を共同開発。4ドアセダンの『1900』の車台をベースに、カロッツェリア・トゥーリングが手がけたボディを架装したモデルで、わずか数台が生産された。
1900 C52は、当時としては異例のエアロダイナミクス性能を極限まで追求したフォルムが特長だった。そのデザインが空飛ぶ円盤に似ていることから「ディスコヴォランテ」と呼ばれるようになる。
ディスコヴォランテの再来となるアルファロメオ・ディスコヴォランテの車台は、アルファロメオが2006年に発表した『8Cコンペティツィオーネ』がベースだ。4.7リットルV型8気筒ガソリンエンジンは、最大出力450psを引き出す。2016年春のジュネーブモーターショー2016では、アルファロメオディスコヴォランテのスパイダーを発表。クーペとスパイダーが、少量限定で生産された。
空力性能を追求した大胆なスポーツカー『アエロ3』を2020年に発表
また、カロッツェリア・トゥーリング・スーペルレッジェーラは2020年春、英国で開催されたコンクールデレガンス「サロン・プリヴェ2020」において、スポーツカーの『アエロ3』を初公開した。
アエロ3は、1930年代のアルファロメオ『6C 2500』や『8C 2900B』、1950年代の『ディスコヴォランテ』シリーズが当時発展させたような空力的なフォルムを採用する。レトロモダンな流線型は、風洞試験によって導き出されたものだという。
排気量6262ccのV型12気筒ガソリンエンジンには、パドルシフト付きの7速電動シーケンシャルトランスミッションを組み合わせた。0~100km/h加速3.1秒、最高速度340km/hの性能を想定している。
新型スーパーカーの車名は『アレーゼ RH95』に
カロッツェリア・トゥーリング・スーペルレッジェーラは、コーチビルダーとしての95周年を記念して、6月中にミッドシップエンジンの新型スーパーカーを初公開する。
ミッドシップエンジンの新型スーパーカーは、多くのデザイン要素をカロッツェリア・トゥーリング・スーペルレッジェーラの最近のモデルと共有する。エレガントな流れとプロポーションのバランスを保ちつつ、フロントエンジンのディスコヴォランテのクーペやスパイダー、アエロ3で見られたデザイン哲学を、ミッドエンジン車に反映させるという。
新型スーパーカーは現在、生産に向けた最終段階にある。6月中に正式発表された後、世界中のディストリビューターのほか、米国の「クエイル」や英国の「サロン・プリヴェ」などの主要なイベントで展示される予定だ。カロッツェリア・トゥーリング・スーペルレッジェーラは、新型スーパーカーの前後のボディカウルを紹介したティザーイメージを配信した。車名については、『アレーゼRH95』と明らかにしている。
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