神戸市の理化学研究所にあるスーパーコンピューター「富岳」が、国際会議が発表する最新の世界ランキングの4つの部門で、3期連続、世界一を獲得しました。
スーパーコンピューターの世界ランキングは、専門家による国際会議が半年ごとに発表しています。
それによりますと、神戸市の理化学研究所にあるスーパーコンピューター「富岳」は、4つの部門で去年11月に続き、3期連続で1位となりました。
このうち▼計算速度を競う部門では1秒間に1兆の44万倍以上の計算が可能で、2位のアメリカのスーパーコンピューターのおよそ3倍でした。
このほか、▼シミュレーションなどの計算方法や、▼人工知能の学習性能、それに、▼ビッグデータの処理性能を示す部門でも1位を守り、いずれも2位に大きな差をつけました。
「富岳」はことし3月に本格的な稼働が始まり、新型コロナウイルスの飛まつ拡散のシミュレーションなど、すでに社会で活用が始まっています。
理化学研究所計算科学研究センターの松岡聡センター長は、「3度目の4冠に輝き、『富岳』の世界的な先進性が示された。今後も富岳のパワーを幅広く貢献できるよう発展させていきたい」とコメントしています。
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