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銀行のキャッシュカードが非接触。空港の搭乗手続きも非接触。寿司の注文はタッチパネル。無人でホテルにチェックイン。あれもこれも非接触の今、広島市のスーパーで始まった新しい試みとは…。 「確かにこれは便利ですね。人と接する必要ない。」（中根夕希キャスター） きょうのテーマは、『コロナ禍 進化するスーパーの非接触作戦』 「イマシリ！」です。人との接触をできるだけ減らそうといわれても、買い物となると、なかなか難しいですよね。店のレジには当たり前のようにビニールシートやアクリル板、いろいろと対策はとられています。それでも、さらなる接触の削減へ向け、新たな取り組みを始めているスーパーもあります。広島市内で取材しました。 ネットショッピングは、すでにスーパーでも珍しくはないサービスです。ところが、地場流通大手のイズミが、今月、始めたサービス「ゆめデリバリー」は、コロナ禍の生活を意識して一歩進んだものとなっています。 「こちらが、ゆめデリバリーのサイトになっています。すごくおしゃれですね。スクロールすると『ゆめデリバリーはこちらから』。これを押します。」（中根夕希キャスター） このネットショッピング、最大の特徴は野菜や肉、魚などの生鮮食品まで扱っていることと商品の受け取り方です。 購入した商品はどのように受け取るのか実際に注文してみました。 「きょうはハンバーグを作るという想定で、まず、お肉から見ていきましょうか。うーん、ひき肉・あいびきミンチ小を１つ、カゴに追加。意外と簡単にけっこうカテゴリーがちゃんと分かれてるから探しやすいですね。タマネギ税込み７４円、１個でいいな。注文が完了しました。すごく簡単でした。これだったら忙しい時間も合間を縫って買い物がすぐできるなあと思いました。便利です。」（中根夕希キャスター） 注文した商品は、自宅に届けてもらうこともできますが、わたしは別の方法を選びました。店舗の駐車場で受け取るスタイルです。係の人が２人がかりで持ってきてくれました。 「こんにちは。すみません。ありがとうございます。」 店への到着時間を連絡しておけば、こうして駐車場まで運んできてもらえます。 「これは楽ですね。持ち運ぶ必要もないですし、このまま車で家に帰ることもできるというのは。これは、けっこう使う方が増えるんじゃないでしょうか。」（中根夕希キャスター） 商品の受け取り方は、このほかにもあります。サービスカウンターでピックアップする方法。そして、店舗にある専用ロッカーに入れてもらうパターンです。 ― ロッカーを案内してもらっていいですか？ お店の外なんですね。 「お買い物の時間を短縮するために、店内に入らなくてもすぐ受け取って帰れるということ。」 ― これですね。 「こちらになります。」 ― けっこうコンパクトですね。この中に注文したものが入っていると。 「ご指定いただいたお時間にお越しいただきますと、お客さまの方へロッカーの番号と、暗証番号が届きますので、そちらを見ていただいて、押していただくと、開くようになっております。」（イズミ 営業企画課 杉田昌裕課長） こうしたサービスが利用できるのは、今は２店舗だけですが、イズミでは、広島エリアで、同様のサービスができる店舗を広げていきたいとしています。 もう１つ、スーパーのコロナ対策を紹介します。来店客の安全安心を意識した取り組みです。 ― 入口に入って、すぐのところにこの箱のようなものがありますけども、これは何ですか？ 「これはですね、カゴを一度に除菌をする機械でございます。」（イズミ ゆめタウン広島 柿野辰己食品店長） ４月末に導入したこの装置は、紫外線を当てることでカゴを除菌するものです。広島大学病院の研究結果に基づき、自動車部品を手がけるヒロテックとイズミが共同開発しました。 紫外線を照射する時間はおよそ３０秒。１回で買い物カゴ５０個分が除菌できるということです。 「コロナ禍になりまして、１年以上が経過しまして、より地域とお客さまのために安心安全を届けようということで、機械の力を借りて。」（イズミ ゆめタウン広島 柿野辰己食品店長） この除菌装置には、紫外線をしゃ断するアクリル板が使われています。また、扉が開くと照射がストップする仕組みになっていて、人体への紫外線の影響はないということです。 イズミでは、この除菌装置の設置もさらに広げていく方針です。 ― 最初に紹介した「ゆめデリバリー」というサービスは、生鮮食品のほか、日用品や冷凍食品、アルコール類など１万の品ぞろえがあるということです。 宅配で商品を受け取る場合は、実施している店舗から車で１５分圏内に住んでいる人だけが対象になるんですが、駐車場の受け取りやカウンターでのピックアップはどこに住んでいても利用できるということです。 宅配だけでなく商品の受け取り方がいろいろあるのは、消費者には選択肢があって、ありがたいサービスです。ウィズコロナで生まれたサービスが、アフターコロナでは当たり前のサービスになるのかも知れません。
RCC BROADCASTING CO.，LTD.
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