2万6432人から、3万1022人へ。
これはFC東京のJ1リーグ戦ホームゲーム1試合平均観客動員数の変化である。8月3日の第21節セレッソ大阪戦を終えて、昨季より4590人も増えている。今季は9月下旬から11月1日まで、本拠地・味の素スタジアムがラグビーW杯で使用されるため、第21節までに13試合のホームゲームが組まれた。6月15日のヴィッセル神戸戦、同29日の横浜F・マリノス戦、7月7日のガンバ大阪戦では、3節連続でサッカー観戦の大敵である雨にたたられている。
そんな中でもなぜ、クラブ史上初めてシーズンを通して平均3万人オーバーを達成できそうなのか。まず考えられるのが、「首位」と「久保建英」効果だ。今季のFC東京は開幕から好調を維持。第8節のサンフレッチェ広島戦で首位に返り咲くと、一度もその座を明け渡していない。クラブ史上初めて前半戦をトップで折り返し、第21節終了時点で2位の川崎フロンターレに勝ち点6差をつけている。
ファンやサポーターは、勝つ姿を観たい。勝つから、また観たくなる。強いクラブのスタジアムに、好循環が生まれるのは自然な流れだ。
ファンやサポーターは、スターを観たい。スターが活躍するから、また観たくなる。好調な有名選手を抱えるクラブのスタジアムに、好循環が生まれるのも自然な流れだ。
「首位&久保」効果に頼らない運営。
今季のFC東京は久保建英が開幕からスタメンに定着。味の素スタジアムで4ゴールを決めている。レアル・マドリーへの移籍が決まり、試合後に退団セレモニーが行なわれた第17節・横浜FM戦には、雨の中、3万3705人がスタジアムに集まった。
FC東京でマーケティング部門を統括する川崎渉氏は、この「首位&久保」効果をあっさり認める。
「観客動員数の増加にチームの好調と久保選手の影響がないなんて、絶対に言えないです。私たちの仕事は、たとえば久保選手の活躍でお客さんが100増えるとしたら、それを100で終わらせるのではなくて、150や200にすること。逆に久保選手が移籍して、お客さんが100減るとしたら、マイナスを50とか0にすることだと思っています。
現時点で平均3万1000人以上にご来場いただいており、平均3万人以上でシーズンを終えたいと思っています。これに関しては、クラブの取り組みに手応えを感じています」
2019-08-08 11:00:00Z
https://number.bunshun.jp/articles/-/840346
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