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Saturday, March 28, 2020

【シボレー・コルベットC3/ジネッタG15】英編集部お気に入りのFRPスポーツを選出(2) - 試乗記 - http://www.autocar.jp/

もくじ

シボレー・コルベットC3
毎日乗れるクラシックカー
ジネッタG15
飾り気のないピュア・スポーツカー

シボレー・コルベットC3

text:C&SC Team(クラシック&スポーツカー・チーム)

photo:Olgun Kordal(オルガン・コーダル)/Max Edleston(マックス・エドレストン)/James Mann(ジェームズ・マン)

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

大量生産されたFRPボディのスポーツカー

Julian Balme(ジュリアン・バルメ)

個人的に大好きな、1963年から1967年までのスティングレイだが、近年は価格が高騰。それでも、後期のクロームメッキ・バンパーの付かないC3は、手に入るグラスファイバー製スポーツカーの中でも、ベストバリューといえるだろう。

シボレー・コルベットC3
シボレー・コルベットC3

価格帯には幅があり、少々だらしないクルマなら5000ポンド(71万円)位から見つかる。だが、フィル・オトリーのコルベットのように状態が良いと、2万ポンド(286万円)はする。

一般的にアメリカ製の自動車は、グラスファイバーでは有名ではない。それでも、C3コルベットがセントルイスの工場を旅立つ頃には、シボレーはFRPボディの経験を25年も積んでいた。大量生産で。

誕生25周年に生産された台数は4万6000台。おそらく、この工場で作られたほかのモデルを合わせた台数より多いだろう。

北米のユーザーは欧州以上に要求が厳しく、クルマはサイの攻撃にも耐えられるように強固に作られた。そのかわり車重が増え、パフォーマンスを削っている。多少ぶつかったくらいでも平気、というプラスもある。

ドアを締めるだけで発見がある。塊感のある閉じた時の音は、1960年代の高級な英国サルーンのようだ、と感じるのは筆者だけだろうか。

技術的には、シボレーの最先端とはいえないコルベット。だがセントルイスからニューヨークまで一晩で走るには、マルチバルブ・エンジンを受け止められる、軽快なシャシーが必要となってくる。

フレーム左右の大きなレールは、前後端と中ほど、4本のクロスメンバーで接合されている。前世代のコルベットと同様に、サスペンションはフロントがコイルスプリングにダブルウイッシュボーン式。リアは横置きのリーフスプリングを採用する。

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