名前からして並じゃない
DBSスーパーレッジェーラはアストンマーティンの栄えある名称をふたつ受け継いだ、いわば自動車界のダブルネームである。
そのうちのひとつであるDBSはウィリアム・タウンズがデザインしたファストバックのモデル名として1967年に登場。その後もV12エンジンを積んで2008年に再デビューするなど、常にアストンマーティンのフラッグシップとして君臨してきた栄光のモデル名である。
いっぽうのスーパーレッジェーラは、ミラノのカロッツェリアであるトゥーリングが生み出した軽量ボディー構造としてあまりにも有名。実はこのスーパーレッジェーラ、1958年デビューの「DB4」以来、何度となくアストンマーティンに採用されてきたことでも知られる。
基本的には小径のスチールパイプでボディーの骨格を形成し、ここにアルミ製ボディーパネルなどを貼り付けて強固なボディー剛性を実現するのがスーパーレッジェーラの原理。いっぽう現代のDBSスーパーレッジェーラは、アストンマーティンが生み出したアルミニウムボンデッド工法でボディーを形作っているため、厳密にはスーパーレッジェーラではないのだけれど、ボディーパネルにカーボンコンポジットなどを多用して軽量したことから思想的にスーパーレッジェーラにつながるものがあると考えられ、この伝統の名前が与えられたのである。
前置きが長くなった。今回、谷口信輝に試乗してもらうのはアストンマーティンDBSスーパーレッジェーラ ヴォランテである。最後の“ヴォランテ”はアストンマーティンでコンバーチブルを意味する言葉。ちなみに、これもアストンマーティンで最初に使われたのは1965年と、非常に長い歴史を有する。だから、DBSスーパーレッジェーラ ヴォランテはトリプルネームともいえるのだ。
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April 02, 2020 at 04:10AM
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アストンマーティンDBSスーパーレッジェーラ ヴォランテ(前編) - webCG
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