新型コロナウイルス感染拡大の緊急事態宣言もようやく全面解除され、サッカー界でもJリーグ各チームが練習を再開して、6月下旬から7月にかけてのプレーへ準備を進めている。とはいえ、まだ自粛が明けたばかりなので、今回は本県出身の選手でベストイレブンを考えてみた。埼玉で生まれ、あるいは育った選手で、少なくとも中学時代まで県内チームでプレーした選手を対象にしている。
まずゴールキーパー(GK)から見ていくと、2人の有力候補がいる。1964年東京、68年メキシコ市の各オリンピックで、全試合でゴールを守り、メキシコ市では銅メダル獲得に貢献した横山謙三(川口高、三菱重工)。2010年南アフリカ大会から18年ロシア大会まで、ワールドカップ(W杯)3大会連続で、やはり全試合でプレーした川島永嗣(浦和東高、大宮アルディージャ他)だ。
どちらも、その時代背景から見れば素晴らしい実績で甲乙つけがたいが、W杯という舞台でグループステージを2度突破している川島を選んだ。指導者としても数々の実績を残した横山には監督を務めてもらう。
ディフェンスラインは4人。文句なしなのが、県出身選手中最多の代表出場回数110試合を誇る中沢佑二(三郷工技高、横浜F・マリノス他)。2度のW杯出場、Jリーグでも04年にMVPに選ばれるなど日本を代表するセンターバック(CB)だ。
続いて、落合弘(旧浦和市立高=現さいたま市立浦和高)。アマチュアの日本リーグ(JSL)時代に浦和レッズの前身である三菱重工で活躍し、1978年には年間最優秀選手にも選ばれ、若い頃には攻撃的なポジションで得点王になったこともある。日本代表としても63試合でプレーしており、外せない。
残る2人は鈴木良三、川上信夫(ともに浦和西高、日立製作所)、旧浦和市立南高=現さいたま市立浦和南高=の黄金時代を支えた斉藤和夫(三菱)、菅又哲男(日立)、田中真二(浦和レッズ他)が候補となるが、代表出場回数の多さと所属チームでJSLでの優勝に貢献したことなどから川上、斉藤とした。落合、斉藤はサイドバックで。
中盤では80年代に日本代表と旧日本鋼管(NKK)で守備的MF、あるいはリベロとして活躍した田中孝司(こうじ)(旧浦和市立高)、田中と同年齢で、10代で日本代表にも選ばれた天才肌の攻撃的MFだった西野朗(浦和西高、日立)、三菱重工から浦和レッズへ移り変わったチームで安定したプレーで攻撃を組み立てた名取篤(旧浦和市立木崎中)の3人。上野良治(よしはる)(武南高、横浜F・マリノス他)、山田直輝(浦和レッズユース、レッズ他)も浮かぶが、日本代表の実績で前の3人が上回る。
FWでまず外せないのは、旧浦和市立南高時代の活躍で、劇画「赤き血のイレブン」の主人公のモデルとなったことでも知られる永井良和。日本代表として長くプレーし、JSLでも歴代最多試合出場、歴代アシストランキング2位(1位の釜本邦茂と2差)の実績を持つ。その後輩で1年時に全国高校サッカー選手権で優勝し、日本代表、日産自動車から横浜マリノスで活躍した水沼貴史も県を代表する選手だ。そして現在ドイツでプレーし、ロシアW杯決勝トーナメントのベルギー戦で、本県出身者として初ゴールを挙げた原口元気(浦和レッズユース、レッズ他)が入る。
ということで、GK川島、DF落合、中沢、川上、斉藤、MF田中孝、名取、西野、FW水沼、永井、原口の4−3−3とした。お気に入りの選手は入っていただろうか。
=敬称略(サッカージャーナリスト)
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