1990年代からスーパーモデルとして活躍したステラ・テナントが死去した。死因は今のところ分かっていないが、警察は「現場の状況に不審な点はなかった」としている。先ごろ50歳の誕生日を迎えたばかりだった元スーパーモデルの突然の悲報に、悲しみが広がっている。
誕生日からわずか5日後、突然帰らぬ人に
今月17日に50歳の誕生日を迎えたばかりのステラ。しかし、そのわずか5日後となる22日に突然帰らぬ人になったことを家族が発表した。 「大きな悲しみと共に、2020年12月22日、ステラ・テナントが突然他界したことをお知らせします。ステラは素晴らしい女性で、私たちにインスピレーションを与えてくれる存在でした。彼女を失ったことは、大きな喪失です」 死因は不明だが、警察は死亡した現場の状況に不審な点はなかったと報告、事件性は低いとの見解を示している。 「(スコットランドの街)ダンスで12月22日火曜日午前11時30分、50歳の女性が突然死したとの通報を受けました。近親者らには伝えていますが、状況に不審な点はなく、報告書が地方検察官に提出される予定です」
貴族出身の気品と中性的な雰囲気で一世風靡
スコットランドで生まれたステラは、強い財力と影響力を持つイングランド貴族デヴォンシャー公の出身。第11代デヴォンシャー侯爵アンドリュー・キャベンディッシュを母方の祖父に持ち、ダイアナ元皇太子妃とも血縁関係にあるといわれている。 元々は彫刻を学んでいたステラだが、ファッション誌のカメラマンに見いだされ、90年代初頭にモデルデビュー。当初は「プロのモデルになりたいのか分からなかった」というが、またたく間に頭角を現し、ファッションシーンを席巻するスーパーモデルに。 『ヴォーグ』や『ハーパーズ・バザー』などの世界的ファッション誌で表紙を飾り、バーバリーやカルバン・クライン、エルメスなどの高級ブランドの顔として活躍した。特に、シャネルを率いていたデザイナーの故カール・ラガーフェルドは、ブランドの創設者であるココ・シャネルに似ているという理由から、ステラをシャネルの広告モデルに抜擢した。 “ピクシーカット”と呼ばれる独特なヘアスタイル、青い透き通るような目、そして型にはまらない中性的な雰囲気が魅力だったステラ。かつてブランドのミューズとして起用していたヴェルサーチは、訃報に接し追悼コメントを発表した。
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