楽曲「喝采」「北酒場」で日本レコード大賞を受賞した、作詞作曲家で歌手の中村泰士さんが20日午後11時50分、肝臓がんのため死去した。81歳。本人の遺志により、コロナ禍において葬儀は身内のみにて大阪市内の寺院で執り行われた。
中村さんは1939年5月21日生まれ、奈良県出身。歌手としてデビューした後、1968年に佐川満男の「今は幸せかい」で作曲家デビュー。ちあきなおみ「喝采」、細川たかし「北酒場」「心のこり」、桜田淳子「わたしの青い鳥」、いしだあゆみ「砂漠のような東京で」など、数多くの作品を手掛けた。
所属事務所は先月、中村さんが9月末ごろ体調不良を訴え、10月初旬に大阪市立大学医学部附属病院で検査を受けたところ肝臓に腫瘍があることが判明したと発表。入院し抗がん剤による治療を受け、転移はなく、経過は良好と明かしていた。
その後、11月14日にビルボードライブ大阪でワンマンライブ、12月5日には客船内でライブステージに立ったが、これが最後のステージとなった。後日、中村さんの伝えたかった音楽を聴くための会を、30〜50代の一般の方を招待し、大阪市内で開催する予定。
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