帝国データバンクによると、クッキー(鹿児島県薩摩川内市)と、関係会社のクッキーハルヤは、4月30日に鹿児島地裁より特別清算開始命令を受けた。
クッキーは、1960年11月に精肉販売を目的に創業。スーパー経営に転換した1976年6月に、堀ストアの商号で法人改組し、1993年8月に現商号・組織へ変更した。
鹿児島県内において、食料品を中心とするスーパーマーケット「クッキー」、「ラークス」のほか、大手100円ショップのフランチャイズ店も展開し、2001年4月期には年売上高約129億円を計上、地場では上位クラスのスーパー経営業者に成長した。
しかし、同業他社店舗や郊外型大型ショッピングセンターのほか、ディスカウントストア、ドラッグストア、コンビニエンスストアなど異業態店舗との競合などで苦戦を強いられ、2018年4月期の年売上高は約40億5900万円にまでダウン。この間、中小企業再生支援協議会を通じて改善計画を策定、借入金返済猶予などの金融支援を受ける一方、不採算店舗の閉鎖などで立て直しを図っていたが、店舗設備の廃棄処分などにともなう損失計上などで赤字を散発していた。品ぞろえの強化などで店舗の採算改善に取り組んだものの、集客減に歯止めがかからず、2018年9月29日に経営していた9店舗全ての営業を終了すると店舗での張り紙やホームページなどで告知していたという。
その後、2021年3月1日開催の株主総会の決議により解散していた。クッキーハルヤは1994年3月に設立。薩摩川内市や霧島市において、FCで書籍小売を手がけていたが、同社に連鎖する形となった。
負債は精査中。なお、経営していた一部のスーパーマーケットは、地場スーパーマーケット経営業者が引き継いでいる。
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