BMWジャパンは2021年5月31日、大型二輪モデル「BMW S1000R」をフルモデルチェンジし、同年6月18日に発売すると発表した。
エンジンもシャシーも電子制御も進化
S1000RはBMWのスーパースポーツモデル「S1000RR」と主要コンポーネンツを共有する、ネイキッドタイプの大型二輪モデルである。新型も現行型のS1000RRをベースとしつつ、必要最小限の装備のみを採用することで、ダイナミックで俊敏なレスポンスを実現しているという。
エンジンは排気量999ccの水冷4ストローク直列4気筒DOHCで、最高出力165PS(121kW)/1万1000rpm、最大トルク114N・m(11.6kgf/m)/9250rpmを発生。ベースとなったS1000RRのユニットより中回転域でのトルクを強化しており、エンジン回転数が3000rpmの段階で80N・m以上、5500~1万2000rpmの範囲で90N・m以上を発生するという。またS1000RRのそれより5kgの軽量化を果たしている点も特徴となっている。
このエンジンに合わせて6段のトランスミッションもギア比を最適化しており、4、5、6速をロングレシオ化することで、巡航時のエンジン回転数を下げて騒音を抑制するとともに、燃費の改善を図っている。
車体の構造もS1000RRをベースとしており、剛体となるエンジンにより大きな負荷支持機能を持たせる構造とすることで、フレームのスリム化を実現。より自由度が高くリラックスできるライディングポジションを実現しているという。また、足まわりにはアルミ製のフレックスフレームとつり下げ式スイングアームを用いた新開発の軽量サスペンションを採用。スイングアームにストラットを直接連結することで、さらなるレスポンスの向上を図っている。
装備も充実しており、バンクしながらブレーキをかける際などの安全性を高めるABS Proや、トラクションコントロールやウイリー制御などの機能を備えたダイナミックトラクションコントロール、ヒルスタートコントロールなどを標準装備。ライディングモードセレクターには「レイン」「ロード」「ダイナミック」の3つの走行モードを用意している。
また、これらの機能のインターフェイスとなる6.5インチのTFTディスプレイについては、外光条件が悪い際でも高い視認性を実現しているほか、表示を日本語対応させることで利便性を向上。車速やエンジン回転数はもちろん、バンク角や減速度、トラクションコントロールの作動状況などの表示も備わっている。
ラインナップと価格は以下の通り。
- S1000R:178万円
- S1000Rプレミアムライン:198万7000円
- S1000R Mパッケージ:214万3000円
- S1000Rプレミアムライン Mパッケージ:235万円
「プレミアムライン」は、キーレスライドやUSB電源、グリップヒーター、クルーズコントロールなどを備えた豪華仕様。Mパッケージはメンテナンスフリーの「Mエンデュランスチェーン」や、「M GPSラップトリガーソフトウエア」(ハードウエアは別売り)、スポーツサイレンサー、スポーツシート、軽量バッテリー、鍛造ホイールなどを備えたスポーツ仕様となっており、こちらにはオプションでカーボンホイールも用意されている。
(webCG)
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