スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankookの第4戦「TKYUスーパー耐久レースinオートポリス」の決勝レースが行われ、ST-XクラスはNo.290 Floral UEMATSU FG 720S GT3が初優勝を飾った。
前日の晴天とは打って変わり、朝から雨模様となったオートポリス。午前11時にスタートが切られたが、直後から霧がひどくなり、セーフティカーが導入され、開始40分を過ぎた12周目のところで赤旗が出された。
約1時間の中断の後、視界が回復してきたこともあり、12時45分にセーフティカー先導でレースが再開された。この頃にはコース上の路面も乾き始めており、No.81 DAISHIN GTNET GT3 GT-RとNo.777 D’station Vantage GT3がいち早くピットイン。それに続くように他のクラスの車両も数台ピットに入ってタイヤ交換をした。
それ以外のST-Xクラスの車両はセーフティカーが解除された後のタイミングでピットストップを行なったが、最初に動いた2台がアドバンテージを得る結果となり、レース再開から30分後の時点では、3番手以下の車両にたいして1分近いリードを築いた。
これで81号車と777号車のトップ争いとなったが、なかでも前回の富士24時間レースで優勝を飾った81号車が安定してリードを広げていった。
81号車は残り1時間45分のところで青木孝行から藤波清斗に交代し、最後までミスのない走りを披露。最終的に14.7秒の差を後続につけて、トップチェッカーを受けた。2番手には終盤に逆転を果たした290号車、3番手には777号車がそれぞれ続いた。
しかし、レース後の再車検で81号車に車両規定違反(ウェイトハンデの重量不足)があり、失格処分となった。これに対して控訴も提出されたようだが、最終的にその日の夜に正式結果が発表され、290号車マクラーレン『720S GT3』の初優勝が決まった。2位には777号車、3位にはNo.9 MP Racing GT-R GT3がそれぞれ繰り上がりで入った。
また、今回も水素エンジンを搭載するNo.32 ORC ROOKIE Corolla H2 Conceptが登場。前回の富士24時間レースでは数多くのトラブルに悩まされたが、このオートポリスでは順調な走りを見せ、85周を走破して、総合43位でフィニッシュ。MORIZOことトヨタの豊田章男社長もレース中盤と終盤の2スティントを担当し、最後は自身のドライブでチェッカーを受けた。
32号車と同じくST-QクラスにエントリーするNo.28 ORC ROOKIE Racing GR SUPRAも安定したペースで周回を重ね、総合12位に入った。
その他、ST-ZクラスではNo.47 D’station Vantage GT4、ST-TCRクラスはNo.97 Racer Hondaカーズ桶川 CIVIC、ST-1クラスはNo.2 シンティアムアップルKTM、ST-2クラスはNo.225 KTMS GR YARIS、ST-3クラスはNo.39 エアバスターWinmax RC350 TWS、ST-4クラスはNo.310 GRGarage 水戸インター GR86、ST-5クラスはNo.50 LOVEDRIVEロードスターがそれぞれクラス優勝を飾った。
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