宮川純一
関西スーパーマーケットの新社長に就いたエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングの林克弘副社長は朝日新聞のインタビューで、統合した三つのスーパーそれぞれの特色づくりを5年間で進め、差別化をはかる考えを明らかにした。
関西スーパーは昨年12月にH2O傘下のスーパー「阪急オアシス」、「イズミヤ」と統合した。売上高は4千億円規模、約240店舗で関西最大のスーパー企業になった。
それぞれの店舗が近隣に集中する地域もあり、すみ分けが課題だ。林氏は「魚ならこの店、保存食品なら他に行かなくてもいい、といった強みのある店作りで差別化したい」と述べた。
2026年3月期までに、営業利益を22年3月期の見込みより8割増とする計画を描く。イズミヤの赤字体質の改善を急いでおり、「利益目標はなんとしても達成しなければいけない」と強調した。
統合をめぐっては、首都圏地盤のスーパー「オーケー」が関西スーパーに買収の意向を示して争奪戦に。オーケーが統合の差し止めを申し立て、最高裁までもつれこんだ。林氏は「事前に予測していなかった」と振り返り、「株主の賛否に注目が集まりすぎ、従業員や顧客に対して目指す会社像を十分に説明できなかった」と話した。(宮川純一)
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