兵庫県上郡町大持の「エーコープ近畿上郡店」が31日、閉店する。中心市街地のスーパーの草分けとしてオープンし、地元住民から半世紀にわたって親しまれてきた。「寂しい」と惜しむ声も上がっている。
同店は1968(昭和43)年、上郡町農業協同組合(現・JA兵庫西)が「くらしの店」という店名で開店した。2階建てで2004年に大規模改装。06年からJAグループの「エーコープ近畿」に運営を移管し、現在の店名になった。
1階の食品売り場は広さ約580平方メートル。国産にこだわって農産物や畜産物を仕入れており、「輸入食品はほとんど取り扱っていない」と店長の西海均さん(61)。2階はスタッフの事務所などに使われているが、以前は衣料品売り場があったという。
地元農家が育てた野菜や果物を販売できる「生産者コーナー」も設け、登録農家は60戸を超える。近くにある農産物直売所「旬彩蔵(しゅんさいぐら)」とともに地産地消を進めてきた。
だが近年は、周辺の大型スーパーとの競争が激化。常連客の支えもあり、継続も検討していたが、採算性などを考慮して閉店を決断したという。
40年以上前から通っている近くの主婦(67)は「親切な店員さんが多くて愛着を感じていた。週に3、4回は来ていたので寂しくなる」と残念そうだった。建物を管理するJA兵庫西によると、次のテナントは未定という。(地道優樹)
からの記事と詳細 ( 地域支えたスーパー、半世紀の歴史に幕 エーコープ近畿上郡店、31日閉店 - 神戸新聞NEXT )
https://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/202203/0015161682.shtml
No comments:
Post a Comment