2022年スーパーフォーミュラ第3戦が行われた鈴鹿サーキットで、4月25日・26日の2日間にわたって次世代車両の開発テストが実施され、カーボンニュートラル実現に向けた様々な検証が行われた。
この開発テストでは、カーボンニュートラル実現のために、化石燃料に代わるバイオ燃料の導入、カーボン素材を使用しない天然素材のボディのテスト、そして天然由来の配合剤やリサイクル素材など再生可能原料を活用したレーシングタイヤの開発などを、現行車両であるスーパフォーミュラ『SF19』を用いて実験を行なっていくというものだ。
また次のスーパーフォーミュラ参戦車両の制作に向けたデータ収集も行われ、よりレース中の追い抜きシーンが増えるような車両を目指して、2台の開発車両で接近戦のバトルを想定したテストも実施。そこでダンフォース量のデータを収集するなどして、次期車両の開発に役立てるのが目的となっている。
すでに開幕戦の直前である4月6日・7日に富士スピードウェイでテストが行われ、同シリーズで活躍経験のある塚越広大と石浦宏明が年間を通してテストドライバーを担当し、カーボンニュートラル燃料や新素材を配合したタイヤのテストを行なった。
今回の鈴鹿サーキットでのテストでは、別のカーボンニュートラル燃料や、タイヤのテストを実施したほか、Bcomp社製の亜麻布を使用したボディカウルを用いたテストを行なった。熱や強度、雨天時の水対策など、様々な課題があるとのことで、今回は一部カーボン素材を使用したボディカウルなど、複数パターンを用意し、温度の計測や強度面の確認など、データ収集が実施された。
スーパーフォーミュラのNEXT 50プロジェクトでテクニカルアドバイザーを務める永井洋治氏は「ダウンフォースの部分に関しては、富士ではあまり変わりを感じなかったのが、鈴鹿では感度があったというのは、大きな収穫でした。Bcompのボディカウルに関しては、現時点で熱・強度・水という3つの課題があります。その対策として、今回はリサイクルカーボンや普通のカーボンも使用した3層構造のカウルもテストをしました」と語った。
この開発テストは、今季のレース開催日程の前後にくっつける形で行われ、2023年に導入予定のマシン開発に役立てていく他、スーパーフォーミュラでのカーボンニュートラル実現に向けて、様々な実証実験を行なっていく。
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