Snow Manが6日、東京・新橋演舞場で、主演舞台「滝沢歌舞伎ZERO」の初日を迎えた。ジャニーズ事務所の滝沢秀明副社長(39)から主演を引き継ぎ5年目の節目となる来年は「スーパー滝沢歌舞伎ZERO」を開催し、海外公演も予定していることが分かった。

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初日公演前にサプライズがあった。滝沢氏は「節目の年である来年は『スーパー滝沢歌舞伎ZERO』を実施したいと思っています」と切り出すと「アジアでの海外公演もやります。国内でも新橋演舞場の枠を超えて、もっと大規模な会場でも上演したいと思っています」と驚きの構想を次々と明かした。

「滝沢歌舞伎」は06年に初演。18年まで主演した滝沢氏の引退に伴い、翌19年からSnow Manが引き継いだ。20年7月にはコロナ禍で公演中止も経験したが、滝沢氏の発案で映画化し興行収入20億円超の大ヒットに。滝沢氏は「コロナをきっかけにエンターテインメントのいろんな可能性に気づかされた。暗いニュースが続く中、少しでも笑顔が絶えない時間を皆様に提供したい。来年は大きな花火を打ち上げられるような場所で上演したいです」とほほ笑んだ。

Snow Manは20年のデビュー時からアジア進出を視野に入れている。初の海外公演について、ラウール(18)は「ワクワクしてきました。どこに行っても恥ずかしくない舞台にできれば」と意気込んだ。15年に「滝沢歌舞伎」シンガポール公演に出演したリーダー岩本照(28)は「いつか自分たちがメインで、海外の方々に日本の文化や作品のすごさを伝えたいと夢見ていました。満足せず、より研ぎ澄まして準備をしていきたい」と誓った。

今年も劇中では恒例の「腹筋太鼓」や、重さ3キロのかつらを振り回す「連獅子」など、体力的にかなりハードなパフォーマンスを披露している。それでも滝沢氏は「来年は『スーパー』を目指して、今まで以上の彼らの集大成を形にしたい」とニヤリ。「ある意味今年はスタートダッシュ。まだまだSnow Manの勢いと、この作品は伸びていくと思います」と大きな期待を寄せた。【横山慧】

○…ラウールが大学に進学したことを明かした。3月に高校を卒業し、今月早大人間科学部通信教育課程の健康福祉科学科に入学した。「いろいろなことが学べると思うので、学業も両立してこれからも頑張っていきたいです」と話した。進学を決める際相談を受けたという滝沢氏は「彼の中には、自分が学業を続けることはグループにとってどうなのかという不安があったみたいですが、そこは自信を持って、Snow Manのためにも受験を頑張ろうという話をしました。メンバーも理解してくれています」と説明した。