テレビ朝日系の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」に19日、同局社員でコメンテーターの玉川徹氏が出演し、安倍晋三元首相の国葬を巡る自らの虚偽発言について「慢心とおごりがあった」と謝罪した。一方、報道の原点に立ち返るとして「今後は現場に足を運び、取材して結果を報告したい」などと述べ、番組への出演継続を表明。交流サイト(SNS)では批判が殺到したが、専門家からは門外漢のタレントらが無責任なコメントを繰り返すワイドショーなどのあり方を問う声も上がった。
虚偽発言があったのは国葬翌日の先月28日。友人代表として菅義偉(すがよしひで)前首相が読み上げた弔辞について玉川氏は「当然これ(広告大手の)電通が入ってますからね」とコメントした。翌日、事実ではなかったとして謝罪したが、テレビ朝日は今月4日付で謹慎処分(出勤停止10日間)とした。
この日の玉川氏の釈明をファクトチェック(事実確認)の観点から注視していたのが、元NHKプロデューサーでジャーナリストの杉江義浩氏だ。今回の発言については「あきらかな虚偽で許されない」と非難する。
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