世界3階級覇者のWBO世界フライ級王者田中恒成(24=畑中)が19日、同級1位ジョナサン・ゴンサレスと2度目の防衛戦。スピードある相手にダウンを奪われるなど、苦戦する場面もあったが、7回にボディーで3度のダウンを奪い、TKOで2度目の防衛に成功した。


◆WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦


田中恒成7回TKO ゴンサレス

田中 苦しい展開だったがKOできて良かった。内容は最悪です。母方のおじいちゃんが最近亡くなったので、おじいちゃんに勝利をささげたい。

WBO世界フライ級タイトルマッチ 祖父の遺影を手に勝利しチームで記念撮影をする田中恒成(撮影・森本幸一)
WBO世界フライ級タイトルマッチ 祖父の遺影を手に勝利しチームで記念撮影をする田中恒成(撮影・森本幸一)

【7回】開始50秒で、田中はボディー攻撃からコーナーに追い詰め連打。1分半に左ボディーブローでダウンを奪う。田中は連打から再び左ボディーブローでこの回2度目のダウンを奪取。田中は連打から右ボディーブローで3度目のダウンを奪うと、レフェリーが試合を止めた。

WBO世界フライ級タイトルマッチ ジョナサン・ゴンサレス(左)から、このラウンド三度目のダウンを奪いTKO勝利にガッツポーズをする田中恒成(右)(撮影・森本幸一)
WBO世界フライ級タイトルマッチ ジョナサン・ゴンサレス(左)から、このラウンド三度目のダウンを奪いTKO勝利にガッツポーズをする田中恒成(右)(撮影・森本幸一)
WBO世界フライ級タイトルマッチ ジョナサン・ゴンサレス(左)から、このラウンド三度目のダウンを奪う田中恒成(右)(撮影・森本幸一)
WBO世界フライ級タイトルマッチ ジョナサン・ゴンサレス(左)から、このラウンド三度目のダウンを奪う田中恒成(右)(撮影・森本幸一)

【6回】スピードあるゴンサレスに、田中はボディー攻撃で勝機を見いだす。中盤からゴンサレスもボディー攻撃を繰り出す。田中はコーナーにゴンサレスを何度も追い詰めるが、決めきれない。

【5回】ゴンサレスは手数が多い。田中は距離をつめてボディー攻撃。残り40秒では右ストレートからボディー攻撃でゴンサレスにダメージを与えた。

WBO世界フライ級タイトルマッチ ジョナサン・ゴンサレス(左)にパンチを放つ田中恒成(右)(撮影・森本幸一)
WBO世界フライ級タイトルマッチ ジョナサン・ゴンサレス(左)にパンチを放つ田中恒成(右)(撮影・森本幸一)

【4回】3回にダウンを奪った田中だが、セコンドから「調子に乗るな」との指示もあり、油断はない。じわじわと相手にプレッシャーをかけ、コンパクトなパンチを放つ。1分半すぎには右ボディーブローを決めた。残り15秒、打ち合いの中でゴンサレスのカウンターの左フックを受け、田中がダウンを奪い返された。

WBO世界フライ級タイトルマッチ ジョナサン・ゴンサレス(左)にパンチを放つ田中恒成(右)(撮影・森本幸一)
WBO世界フライ級タイトルマッチ ジョナサン・ゴンサレス(左)にパンチを放つ田中恒成(右)(撮影・森本幸一)

【3回】田中は常にプレッシャーをかけるが、ゴンサレスはスピードある動きで対抗。互いに単発のパンチをヒットさせる。残り1分で、田中が右ストレートをゴンサレスの顔面にたたきこむ。その後、右ボディーブローを決めると、ゴンサレスはうずくまりダウンした。

【2回】開始から田中が右ボディーブローを決めた。ゴンサレスは負けじと左ストレートを顔面に入れる。田中はプレッシャーをかけるが、ゴンサレスはスピードある動きでかわした。ゴンサレスは終了間際も左ストレートを決めた。

【1回】サウスポーのゴンサレスが左ストレートを顔面に決めた。田中は右ボディーで対抗。スピードあるゴンサレスにパワーで対抗する田中。ゴンサレスは終盤に右フックも決めた。