鶏卵の卸値が上昇した。外出自粛による買いだめ需要でスーパーの売れ行きが伸びている。指標品となるJA全農たまご（東京・新宿）の取引価格（東京地区、Mサイズ）は3日時点で1キロ210円と前週より約4%値上がりした。前年と比べても24%ほど高く、4月上旬としては3年ぶりの高値水準だ。
鶏卵は家庭での消費が半分を占めており、スーパーの需要が外食やホテルなどの落ち込みを補っている。
「スーパーからの発注が週明け以降に一段落すると思っていたが減らない。通常の2～3倍に増やしている店もある」。大手鶏卵卸の担当者は需要急増の対応に追われる。
都内の中堅スーパーでは、小池都知事が会見で週末の外出自粛を要請した3月25日～4月1日の売上額が前年同期比で3割近く増えたという。担当者は「今週末も買いだめに備えて仕入れを増やしている」と話す。
一方、外食向けは今後も落ち込みが続きそうだ。例年、5月の大型連休に向けて増えるホテルやお土産需要への期待感も薄い。「都心の飲食店からの発注は通常よりも4割減った」（都内の鶏卵卸）という。
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April 03, 2020 at 04:06PM
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鶏卵卸値4%高 前週比、スーパーの発注増で - 日本経済新聞
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