期間限定生産品! 国外版ファミコン、スーファミの復刻モデルとして2016年にNES Classic Edition、2017年にSNES Classic Editionをリリースした任天堂。2019年には、30周年を迎えたゲームボーイのクラシックエディションが出るのでは?と期待した人も多かったはずですが、実現することはなく。その代わりに今年、スーパーマリオブラザーズの35周年を祝してゲーム & ウオッチラインが復活しました! 【全画像をみる】「任天堂 ゲーム & ウォッチ スーパーマリオブラザーズ」にもっとたくさんのゲームが入っていれば... ゲーム & ウオッチは、ゲームボーイが誕生する何年も前に、任天堂ゲームの父・横井軍平さんが担当した携帯ゲーム機。名前の通りゲームだけでなく(当時注目を集めた)デジタル時計も備えていました。一千種類以上のゲームに対応したゲームボーイのピクセル化された画面とは異なり、手持ち版ゲーム&ウオッチは限られたパターンの絵柄しか表示できない液晶を装備。ゲーム内容はシンプルなものの、中毒性があったため(ゲームボーイが人気になるまで)11年以上も支持を得たとか。 任天堂ゲーム & ウオッチ スーパーマリオブラザーズ これは何:カラースクリーン、充電式バッテリー装備、任天堂『ゲーム & ウオッチ』のリバイバル。 いくら:4,980円+税(希望小売価格) 好きなところ:スリムで軽量。画面もファンタスティック! 好きじゃないところ:海外版ミニスーファミのSNESには21種類のゲームが含まれていて30ドルなのと比べると、3種類のゲームのみでこの価格は高め。
親しみやすく感じるワケ
任天堂ゲーム & ウオッチはポケットに入れて持ち運べるサイズで、『スーパーマリオブラザーズ』、『スーパーマリオブラザーズ2』、『ボール』の3種類のゲームが楽しめます。 Tigerの手のひらサイズゲームなど、ベーシックなLCDスクリーンゲームはゲームボーイ、ゲームボーイアドバンス、ニンテンドーDS、ニンテンドースイッチの前身として親しまれてきましたが、ゲーム & ウオッチはファミコンの箱型ゲームパッドのデザインに影響を与えただけでなく、現代のコントローラーでは一般的な十字キーの先駆けともなりました。 ゲーム & ウオッチには、マリオを主人公とする最初のビデオゲームも含まれていたことから、おそらく任天堂はこのハードウェアの復活によりNESスーパーマリオブラザーズの35周年を祝うことに決めたのかもしれません。 ゲーム & ウオッチ復刻版では、日本の初代ファミコンに敬意を表して、赤と光沢のあるゴールドでレトロな仕上げになっています。今の時代にはなかなか見られないこの配色に、なんとも懐かしさがプンプン漂っていること...! 手持ち版は、オリジナル版をそのまま復活させた...というわけではありません。十字キーは、ゲームボーイのそれと比べたら少し小さめ。十字キーの使いやすさは、さすが任天堂!としか言えません。 昔の粗い単色LCDディスプレイの代わりに、復活版では調整可能な輝度レベルを備えた2.36インチのフルカラーLCDスクリーンが装備されています。最新のスマートフォンの画面ほど多くのピクセルが詰め込まれているわけではありませんが、最小のテキストでも十分読みやすく、マリオもキノコ王国も(80年代の分厚いテレビで見たよりも)すっかり見栄えがよくなっています。 Aボタン、Bボタンもこの通り。柔らかいバネが付いていて、なんなら十字キーよりも快適です。 音量や明るさの調整などのオプション、時間設定、デジタル時計とゲームの行き来も、すべてこの3つのボタンで済みます。 本体側面には、電源/スリープボタンと、デバイス唯一のポートがあります。画面の明るさにもよりますが、1度の充電で約8時間のプレイが可能だとか。 本体背面にはスピーカー用の小さなスリットがありますが、ヘッドフォンジャックはなし。公共の場ではサウンドオフにしてプレイするのが良いかもしれません。 3種類のゲームのひとつ『ボール』は、何回かやってみると飽きることもあるかもしれません。でも、携帯ゲームは当時からずいぶん進化したんだな、という実感は何度でも噛み締めることができそうです。 デジタル時計の機能も同様に、2020年の今「これなしにはもう生きて行けない」...というレベルには行きませんが、任天堂が仕掛けたイースターエッグやアニメーションは楽しいので、実際に卓上に置いてデジタル時計として使ってみるのもなかなかアリです。 全体的な感想として、ゲーム & ウォッチはおそらくもっと多様なゲームが搭載されていたらもっと楽しめるゲームになっていたのかなと思います。実はすでにゲームをハッキングしてみた人たちがいて、彼らによればあと少しメモリが増えれば(オリジナルのスーパーマリオブラザーズのゲームのサイズはわずか32キロバイト)たくさんのファミコンゲームが搭載できたはずであるとのこと。そうであれば、約5,000円というゲーム本体の価格ももっと多くの人が納得できたかもしれません。来年は、ゼルダの伝説やメトロイドの35周年になります。ということは、もしかすればレトロゲームの形として復活することはあるのか、そうであれば今回のゲーム&ウオッチ以上の何かを期待しても良いのかしら...?
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November 29, 2020 at 10:30AM
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