サッカーの欧州スーパーリーグ(ESL)創設計画で、参加を表明していた英イングランド・プレミアリーグの6クラブすべてが20日、撤退の意向を正式表明した。
既存のチャンピオンズリーグに対抗するESLの創設計画に対しては、18日の発表以降、多方面から非難が相次いでいる。
20日になって、チェルシーが撤退表明の文書を用意していると明らかにすると、マンチェスター・シティーが最初に撤退を発表した。
アーセナル、リヴァプール、マンチェスター・ユナイテッド、トットナムの各クラブもこれに続いた。
ESLに参加を表明しているスペインとイタリアのクラブは、まだ声明を出していない。
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6クラブの声明
マンチェスター・シティーは、ESLからの「撤退手続きに正式に取りかかった」と表明。
リヴァプールは、ESLへの関与が「中止された」とした。
マンチェスター・ユナイテッドは、「私たちのファンや英政府、その他の重要な利害関係人らの声をよく聞いて」、不参加を決定したと説明。
アーセナルはファンに向けた公開書簡で、「過ちを犯した」として謝罪した。そして、ファンと「広くサッカー界」の意見を聞いたうえで撤退することにしたと明らかにした。
トットナムのダニエル・レヴィ会長は、ESL参加案によって「心配と動揺」を引き起こしたことを悔やんでいると述べた。
チェルシーは、「先週後半に」参加に合意した「団体(ESL)からの撤退の正式手続きを始めた」と表明した。
「結束を取り戻す」
欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン会長は、各クラブの方針転換を歓迎。「みんな元に戻った。各クラブは私たちが開催する試合だけでなく、欧州のサッカー全体にとって多大な貢献をするだろう」と述べた。
また、「いま大事なのは前に進むことだ。以前のサッカー界の結束を取り戻し、一緒に前進することだ」と付け加えた。
ESLには、プレミアリーグの6クラブのほか、イタリア1部リーグのACミラン、インテル・ミラノ、ユヴェントスと、スペイン1部リーグのアトレティコ・マドリード、バルセロナ、レアル・マドリードが参加を表明していた。試合は平日に開催し、ゆくゆくは20チームで構成する計画だった。
20日には、ブライトンとの試合を控えたチェルシーのスタンフォード・ブリッジ・スタジアムの周辺に約1000人のファンが集まり、同クラブのESL参加方針に抗議した。
ヨーロッパの選手権大会、チャンピオンズリーグを主催しているUEFAは、36チームで試合を行うなどとする同リーグの改革案を打ち出し、ESL創設を阻止しようとしていた。この改革案は19日に承認された。
ESLは創設計画を発表した際、チャンピオンズリーグの改革案は不十分だと主張していた。
ESLの会長に指名されたレアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長は、「サッカーを救うために」新リーグを創設すると表明。「低レベルの試合が多く」なり若者がサッカーに「興味を失っている」と述べていた。
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