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Sunday, May 9, 2021

スーパーシティ構想 危うさ潜む個人データ活用 - 産経ニュース

スーパーシティの設置が予定される「うめきた2期」地区=大阪市北区(本社ヘリから)
スーパーシティの設置が予定される「うめきた2期」地区=大阪市北区(本社ヘリから)

 4月16日を期限として国が公募していた「スーパーシティ」構想に大阪府市が応募した。人工知能(AI)やビッグデータを活用し、未来型の都市の実現を目指す構想で、選定されれば国家戦略特区として独自の規制緩和が可能になる。ただ、スーパーシティの運営には購買や移動履歴、健康状態といった、さまざまな個人情報の収集・活用が必要で反発も予想される。実現へのハードルはけっして低くない。(黒川信雄)

AI活用、夢の未来都市

 「平日の仕事の疲れを取るために、今日はヨガのレッスンに参加しませんか」

 JR大阪駅北側に開業した「うめきた2期」内のスポーツジムに来た30代のA子さんのスマートフォンには、こんなメッセージが現れた。提案は、A子さんが装着する腕時計から収集された血圧や心拍数などのデータをインターネット経由でAIが分析し、A子さんに最適な提案として配信されたものだ。

 ヨガを終えたA子さんが次に買い物に行こうとすると、スマホには「間もなく無人運転車が近くに停車します」との文字が。敷地内を回遊する車がやって来てスマホで指定したシューズショップまで運んでくれた。店内では、以前から気になっていたジムで履くのにぴったりのシューズをロボットが勧めてくれた。

 スーパーシティの構想が実現すれば、数年後にはこのような光景が当たり前になる可能性がある。

31組の自治体応募、5カ所選定

 今回、スーパーシティ構想に応募したのは大阪府市を含む31組の自治体。6月にも開かれる政府の国家戦略特区諮問会議で5カ所程度が選ばれる見通しだ。

 大阪府市は今回、「健康といのち」をテーマにスーパーシティ構想を提案した。実施対象としたのは、令和7年に大阪・関西万博が開催される夢洲(大阪市此花区)と、JR大阪駅北側の再開発区域「うめきた2期」の2カ所となる。

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