宮川純一
阪急阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングは31日の取締役会で、大阪や兵庫で食品スーパーを展開する「関西スーパーマーケット」を子会社にすることを決め、発表した。H2O傘下で関西地盤の食品スーパーの「イズミヤ」「阪急オアシス」と12月に統合させる予定で、売上高は4千億円規模、約240店舗を抱える関西でトップクラスのスーパーになる。
H2Oは、関西スーパーの株式(議決権ベース)を10・66%保有する筆頭株主で、株式交換で保有比率を58%まで引き上げて子会社化する。関西スーパーはイズミヤ、阪急オアシスを100%出資の子会社にするなどし、3社を経営統合する。関西スーパーの事業については新設する事業子会社に移し、関西スーパーは中間持ち株会社になる予定。一連の統合作業は来年2月の完了をめざす。
H2Oは、関西で小売業でのシェアを高める「ドミナント戦略」を掲げており、規模を拡大して調達面などで効率化をはかる。発表文では、今回の統合で「関西でナンバー1の地位を確立することが可能になる」と強調した。
31日午後2時から、H2Oの荒木直也社長と関西スーパーの福谷耕治社長らが会見し、統合のねらいなどを詳しく説明する。
2021年3月期の売上高は、イズミヤが1330億円、阪急オアシスが1107億円。関西スーパーが1289億円。スーパーの店舗数は、イズミヤと阪急オアシスが計約180店、関西スーパーは64店。(宮川純一)
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