流通大手のエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングが、食品スーパーの関西スーパーマーケット(兵庫県伊丹市)を買収する方針を固めたことが、30日分かった。H2O子会社の食品スーパーである阪急オアシス、イズミヤと経営統合し、調達や開発での連携によって収益力向上を図る。
H2Oは同日夜、関西スーパーとの経営統合について「31日開催の取締役会に付議予定で、開示すべき事実が決定された場合は適切に開示する」とのコメントを出した。新型コロナウイルス禍でスーパーの業績は好調だが、インターネット通販などとの競争が激化している。
H2Oは2016年、関西スーパーと資本業務提携を締結した。関西スーパーの発行済み株式の10%超を保有する筆頭株主だが、さらに出資比率を高める方針。同じ関西を地盤とする傘下の阪急オアシス、イズミヤと経営統合して、相乗効果を高めたい考えだ。
関西スーパーは1959(昭和34)年、伊丹市に1号店を開業。「関スー」「関スパ」の愛称で親しまれ、現在は神戸・阪神間を中心にした兵庫県内26店のほか、大阪37、奈良1の計64店舗を運営している。21年3月期は売上高に当たる営業収益が1309億円と4年連続で最高を更新。兵庫県内では、生活協同組合コープこうべ(神戸市東灘区)に次ぐ流通グループとなっている。
関西スーパーの創業者で13年に亡くなった北野祐次氏は、2歳上のダイエー創業者・故中内功氏らとともに、スーパーマーケット業態を確立した功労者とされる。肉、魚、野菜の生鮮3品と総菜にこだわり、店内では生鮮品の加工場や野菜の冷蔵ケースなどをいち早く整備して鮮度管理の仕組みをつくり上げた。(横田良平、高見雄樹)
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