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Sunday, January 2, 2022

青学大・原監督「スーパースターに」 応えた1年生2人快走、往路V - 朝日新聞デジタル

 第98回東京箱根間往復大学駅伝競走箱根駅伝)は2日、東京・大手町から神奈川・芦ノ湖までの往路(5区間、107・5キロ)があり、青山学院大が5時間22分7秒で2年ぶりの往路優勝に輝いた。

 立役者は2人の1年生だった。

 まずは、3区の太田蒼生(あおい)だ。

 学生3大駅伝は初出場。先月、こう意気込みを語っていた。

 「原(晋)監督が、僕が高校生のときに、『1年生で箱根の選手になったらスーパースターになるよ』と言ってくれたので、ニュースターになれるような走りをして頑張っていきたい」

 言葉通りの走りを見せた。

 たすきを受け取った時点では、トップの駒沢大と1分2秒差。ひたすら前を追った。

 3・7キロで東京国際大の丹所健(3年)に追いつかれた。そこから、粘る。

 学生トップレベルの丹所についていく。すると13キロ手前で、丹所と並んで駒大を抜いた。

 仕掛けたのは残り3キロだった。ロングスパートで丹所を置き去りに。12秒差をつけ、主将の飯田貴之(4年)につないだ。区間2位の好走だった。

 最後の「山の5区」を託されたのは若林宏樹だ。

 1万メートルでチーム3番目のタイムを持つ実力者は、これまでの駅伝シーズンでふるわなかった。

 出雲は4区で区間6位。全日本も6区で12位。トラックで記録を伸ばす一方、駅伝への対応に悩まされていた。

 それでも、原監督は12年ぶりに5区を1年生に託すと決めた。

 その期待に応え、一度も首位をゆずらずゴールテープを切った。

 青学大は、16人のエントリー全選手が1万メートルの自己記録28分台を持つ。往路のメンバー候補には、2年前の箱根2区で日本人1年生区間最高の岸本大紀(3年)、昨年の全日本大学駅伝で5区1位の佐藤一世(2年)ら多くのタレントがいた。

 実績のある彼らを使わずにつかんだ往路優勝。そして復路には、出番を待ちわびた上級生らが出走する見込みだ。

 完全優勝へ向け、フレッシュグリーンのたすきに死角はない。加藤秀彬

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