「業務スーパー」創業者 沼田昭二 利益を生む鉄則
ぬまた・しょうじ
神戸物産創業者、町おこしエネルギー会長兼社長。1954年兵庫県生まれ、兵庫県立高砂高校卒業後、三越に入社。81年食品スーパー創業。フランチャイズ方式で「業務スーパー」を全国展開し、外食事業や全国に20を超える食品工場も運営。2012年、長男博和氏に社長職を引き継ぎ、CEOとして博和氏とダブルトップで経営を行う。16年、日本が抱える問題である食料自給率アップ、エネルギー自給率アップを大義名分とした町おこしエネルギー(兵庫県加古川市)を設立する(写真:松田弘)
前回は私が子供の頃から働くことが好きだったこと、高校2年生のときに自分で事業を起こすと決めたこと、流通の仕組みを学ぶべく、高卒で三越に就職し、その後、布団カバーの販売を経て、小さなスーパーを営むことになったところまで話しました。
スーパーの商いは順調でしたが、私の価値観を大きく変える動きがありました。1990年前後から、それまで急成長してきた強者ダイエーの勢いに陰りが見え始めてきたのです。
「あの、ダイエーが……」
私にとってダイエーは憧れの存在でした。神戸に創業者の中内㓛さんが講演に来たときは、スーパーヒーローを見に行く感覚で足を運んだものです。すごいというか、すご過ぎました。ダイエーが言えば何でも通る時代で、全国のスーパーが束になってかかっても勝てないと思っていました。
それだけに、ダイエーに勢いが感じられなくなったとき、「あの、ダイエーが……」とショックを受けました。
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