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Monday, January 31, 2022

「関西最強スーパー連合」誕生も楽観できない前途 | 百貨店・量販店・総合スーパー - 東洋経済オンライン

争奪戦に勝利したH2O副社長「M&Aは当面ない」

オーケーとの争奪戦でも掲げた拡大計画は実現できるのか。キーマンを再び直撃した(編集部撮影)

関東地盤の格安スーパー・オーケーとの買収合戦を経て(詳しくはこちら)、関西スーパーマーケットと2021年12月に経営統合した、阪急阪神百貨店を展開するエイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)。旧関西スーパーから商号変更し、事業会社の新・関西スーパーとH2O傘下の食品スーパー2社を束ねる中間持株会社の関西フードマーケットが2月1日に発足した。

新会社の売り上げ規模は3社の単純合算で約4000億円。食品スーパー業界では関西最大級の連合となる。争奪戦で掲げた「今後4年間で営業利益8割増」という強気の計画は実現可能なのか。関西進出を狙うライバル勢をどう迎え撃つのか。

H2O副社長で、関西フードマーケット社長に就いた林克弘氏は「これからの課題は量ではなく質」と話す。今後の事業戦略や同業他社との提携に対する考え方を聞いた。

「利益8割増」は実現可能だ

――H2O傘下のイズミヤ、阪急オアシスとの経営統合議案を諮った2021年10月の関西スーパーの株主総会で、超僅差での可決となったのには驚きました。

なんとか議案可決に必要な3分の2のご賛同はいただけると思っていたが、ここまでの僅差になるとは予想していなかった。(関西スーパーの株主でもある)食品卸のお取引先には、いろいろと難しいお立場があったのではないだろうか。

――3社を束ねる中間持株会社の関西フードマーケットが2月1日に発足しました。まず何から着手しますか。

関西スーパーや阪急オアシス、イズミヤが持っているポテンシャルや課題は何かということを、まずは細部に入って共有していきたい。それがわかったうえで、設計図を描かないといけない。現在の統合計画は、基本的にはそれぞれの会社の計画を結合したもので、シナジーはまだ織り込んでいない。

これから各社が話し合う場も早急に設けて計画を詰めていく。関西フードマーケットの中期的な計画として、2022年の5~6月ぐらいの決算発表のタイミングの頃にお伝えしたい。

>>インタビューの続きはこちら

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