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Saturday, January 1, 2022

スーパーカー的デザインのeVTOL試作機、飛行試験に成功。2028年市場投入を目指す - Engadget日本版

Bellwether Industries

Bellwether Industries

英国拠点のeVTOLスタートアップBellwether Industriesが、まるでスーパーカーのようなデザインの2人乗りフライングカー ” Volar ” の1/2スケール試作機を製作、試験飛行に成功したと述べています。Bellwetherは近々にも試験飛行の様子を動画で公開する予定です。

Volarはこれまでにテザー付き浮上試験の様子を公開しています。開発資金の面でもエンジェル投資家から100万ドルを調達しており、今後さらに本格的なプロトタイプ製作に向け、ドバイ航空ショーで現在ある試作機を公開していました。

Volarは都市間というよりは都市内を素早く移動するために開発されるeVTOL。試作機は2人乗りのデザインを採用していますが、最終仕様では4~5人乗りとする計画とのことです。

CGレンダリングを見る限り、その機体はこれまでに見てきたいわゆる”フライングカー”と称されるマルチローター機とは一線を画す、流麗なラインが大きな特徴になっています。その反面、外観からはどのような仕組みで浮上するのかはわかりにくくなっています。

今回の1/2サイズ試作機の試験飛行では、遠隔操縦で時速約40kmを記録しました。これが実機では、高度約3.6mを時速217kmで巡航できるようになる予定です。バッテリーの持続時間は約90分で、これは現在開発されている多くの他社eVTOLと同等とされます。

とはいえ、まだフルスケールの機体がないことからもわかるように、Volarはまだコンセプトデザインの域を出ていないと思われます。Bellwetherは2028年までにVolarを市場に投入したいと考えていますが、eVTOLの実用化には様々な認証や手続きが必要になるはず。Bellweatherは、欧州航空安全機関(EASA)と英国民間航空局(CAA)に対し型式証明申請の準備を進めています。

eVTOLは未来的で夢を感じさせる乗り物ではありますが、いざ実用となると、すでに長い歴史を持つヘリコプターに対してどれほど優位性があるのかもわかりにくいのが実際のところ。本当にeVTOLによる都市間~都市内移動の市場が立ち上がり、定着するのかといったことも含めて状況の推移を見守る必要があるかもしれません。

Source:eVTOL.com

via:New Atlas

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