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Sunday, February 27, 2022

第678回:各年代を象徴する比類なきレジェンドスーパーカー5選 【エディターから一言】 - webCG

1960年代から2000年代まで、各年代を象徴するレジェンドスーパーカーを5モデル紹介。
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いつの時代もクルマ好きを魅了するスーパーカーのカテゴリーでは、これまで数多くの伝説的なモデルが、あたかも芸術作品のごとく生み出されてきた。そのなかでも特にアイコニックなモデルを「ディケード(十年紀)」別に分類してみると、それぞれの時代のカーテクノロジーや文化までもが浮き彫りになってくる。今回は1960年代から2000年代まで、各十年紀を代表するスーパーカーの名作を5台紹介する。

ランボルギーニ・ミウラ
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1965年11月のトリノモーターショーでベアシャシーが公開され、翌1966年春のジュネーブモーターショーでデビューした「ランボルギーニ・ミウラ」。横置きミドシップされた4リッターV12エンジンは、最高出力355PSを発生。その最高速度は290km/hと発表された。
1965年11月のトリノモーターショーでベアシャシーが公開され、翌1966年春のジュネーブモーターショーでデビューした「ランボルギーニ・ミウラ」。横置きミドシップされた4リッターV12エンジンは、最高出力355PSを発生。その最高速度は290km/hと発表された。拡大
個性的な内外装のデザインは、当時カロッツェリア・ベルトーネに在籍したマルチェロ・ガンディーニが手がけたもの。シートは前後にスライドするが、ヘッドレストはリアのバルクヘッドに固定されていた。
個性的な内外装のデザインは、当時カロッツェリア・ベルトーネに在籍したマルチェロ・ガンディーニが手がけたもの。シートは前後にスライドするが、ヘッドレストはリアのバルクヘッドに固定されていた。拡大

1960年代「ランボルギーニ・ミウラ」

時は1960年代中盤。レース界では常識になり始めていたミドシップ車だが、当時ロードカーに導入された例は、フランスの「ルネ・ボネ・ジェット」などごく少数しか存在しなかった。そんな折、ランボルギーニが1965年のトリノモーターショーにて、鋼板を溶接したスケルトン構造のフレームにV12ユニットを横置きミドシップに搭載、のちに「TP400」と呼ばれるベアシャシーを発表した。それを見た誰もが、ランボルギーニのレース進出を疑わなかった。

ところが翌1966年春のジュネーブモーターショーに出品されたのは、ベアシャシーTP400にカロッツェリア・ベルトーネ製のエキゾチックなボディーが架装された、超ど級市販グランツーリズモ「P400ミウラ」だった。

それぞれの時代で最強のレーシングカーに近いメカニズムと大排気量・高出力なエンジン、そしてエキゾチックなスタイルとゴージャスなインテリア……を、すべて「オール・イン・ワン」とした超高級グランツーリズモをスーパーカーと定義するならば、ランボルギーニ・ミウラこそ「エキゾチックカー」ないしは「スーパーカー」というジャンルの開祖ともいうべき偉大な一台である。このミウラなくして、1960年代を代表するスーパーカーなどというテーマは成立しないとさえいえよう。

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