阪神・淡路大震災で大きな被害が出た神戸市の新長田地区にあって去年、閉店したスーパー「ダイエー」が入っていた市の再開発ビルに、神奈川県に本店があるスーパー「ロピア」が今月、出店することになりました。
神戸市によりますと、市が整備した新長田地区の再開発ビルに入るのは、神奈川県に本店があり、全国でおよそ６０店舗を展開するスーパー「ロピア」です。
ビルは震災復興の一環として建設され、入店していた「ダイエーグルメシティ新長田店」は長年、地域の人たちに親しまれてきましたが、売り上げの低迷などを理由に、去年末に閉店していました。
今月１７日に開店するロピアは、県内４つ目の店舗で、ダイエーが入っていた場所に加え、周辺の空き区画も利用するということです。
１０日の会見で、神戸市の担当者は「新たなスーパーの出店が街の活性化に寄与することを期待している」と話していました。
神戸市は、にぎわいづくりなどを目的にＪＲ新長田駅前の再開発を進めていて、これまでに分譲マンションの建設を進め、駅前の公園に「市立医療センター西市民病院」を移転させる計画や、駅前広場の再整備を決めています。
しかし、駅南側に移転を予定する「県立総合衛生学院」などが入る建物は、新型コロナの影響による建設資材の供給不足から着工が遅れ、運用開始の時期は当初より１年遅い、２年後の令和６年９月となる予定です。
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