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Saturday, August 15, 2020

'60ホンダスーパーカブC100徹底改造【ロングストローク化計画進行中】 - WEBヤングマシン

'60ホンダスーパーカブC100徹底改造【ロングストローク化計画進行中】

初代OHVエンジンのスーパーカブC100シリーズの中でも、比較的初期の第2世代のエンジンをベースに、ロングストローク化を図ろうとしているモトメカニック編集部。組んではバラしての繰り返しを行った結果、あろうことかクランクシャフトのネジ山をナメてしまい。井上ボーリングに助けを請うたところ…。

フツーに走るにはさらなる改良と改造が必要

もはや数年越しで進行している、スーパーカブC100エンジンの「ロングストローク&排気量アップ」プロジェクト。そもそも他メーカー製流用ピストンを見つけたことで、そのピストンを組み込むためには「ストロークアップが必要」と判明し、いわば必然的に大がかりな大改造を行うことになった。

実はその後、ピストン加工(ピストンピンのオーバーサイズ加工)とボーリングのみで、もっと気楽にボアアップできる他メーカー製純正流用ピストンを見つけたので、近々、そのピストンで具体的な検証も予定している。

さてさて、ボア拡大とロングストローク化によって70ccになったわがC100エンジンだが、試運転を繰り返すと一次クラッチの作動がイマイチだと判明。組んではバラしての繰り返しを行った結果、あろうことかクランクシャフトエンドのネジ山がナメてしまったことに気が付いた。分解時はインパクトレンチで良いが、組み立て時にインパクトを使うのは良くない。量産工程は別として、通常メンテナンスの組み付けではやっぱり手組みが基本…。

そんなクランクエンドの写真を井上ボーリングへ送信すると、過去に似たような加工依頼を受け、修理実績があるそう。サイズダウンしたロックナットを使う予定だとお話すると「やってみましょう!!」と心強いお返事。井上ボーリングの森田技師に尋ねると「過去にもネジ山がナメてしまったクランクシャフトを修理したことがあります。マルチエンジンでは無理ですが、単気筒なら何とかなると思いますよ」と、これまた心強い。

作業進行の様子を撮影したのだが、写真のようにクランクシャフトは丸々マスキング。ネジ部分を旋盤で削って、新規ナットサイズに合せてネジ切りを行った。

'60ホンダスーパーカブC100徹底改造【ロングストローク化計画進行中】

クランクASSYのまま切り粉が入らないようにウエスとテープでぐるぐる巻きにしてから、旋盤でクランクシャフトエンドのネジ作りを開始。サイズダウンでトラブル対応。

'60ホンダスーパーカブC100徹底改造【ロングストローク化計画進行中】

スペシャル加工を施したクランクシャフトなので、分解すると組み立て精度が面倒になることは井上ボーリングのスタッフも理解してくださっていた。こんな加工業もあるそうだ。

作業依頼時にはロックナットを事前に準備し、そのロックナット用の専用レンチも同時に製作。この内燃機修理によって、安心してクラッチの分解組み立てができるようになった。

オリジナルエンジンと同様に、メカノイズの減少化を目的に改造エンジンのクランクケースも加工。いよいよ本気の試運転開始である。

'60ホンダスーパーカブC100徹底改造【ロングストローク化計画進行中】
'60ホンダスーパーカブC100徹底改造【ロングストローク化計画進行中】

本来よりもサイズダウンしたセルフロックのUナットを用意して井上ボーリングへ持ち込み、そのネジサイズに合せてクランクシャフトを加工。新規ナットに合せたフックレンチ製作も同時にお願いした。

'60ホンダスーパーカブC100徹底改造【ロングストローク化計画進行中】

オリジナルクランクケースのときには加工していたが、ロングストロークエンジン用クランクケースもカムジャーナルの摩耗拡大に対応したブッシュ圧入をお願いした。

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カムジャーナル径とケース側内径を測定すると、右クランクケースはクリアランスが1/10ミリ。左ケースは5/100ミリ。やはり右ケースは楕円に摩耗していた。

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そもそもクリアランスがギリギリ大き目に加工されている純正クランクケースのカムジャーナルは、オイル交換をしっかりしないと偏摩耗が進んでしまい、メカノイズ=カムギヤの歯打音が気になるエンジンになってしまう。

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治具ボーラにワークをセットし、カムジャーナル内径をボーリングヘッドで拡大する。ここに砲金ブッシュを圧入してからジャーナル軸受加工を施すのだ。

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双方に抜け止めの段差加工を施し、砲金ブッシュを圧入。その後、ジャーナルクリアランスを4/100 で加工したら、カムシャフトがスムーズに回りガタも無くなった。このスムーズなカム回転によって気になるメカノイズはなくなる。

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ディスクの切れがイマイチだった一次クラッチ。滑り症状も出たのでFIモデルのスーパーカブ用クラッチディスクとプレートに交換。OHVエンジン最後期のクラッチユニットをベースにすれば、最新FIカブのクラッチが使える。

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初期型C100と言っても、OHVエンジンシリーズの中では最後期のクラッチユニットを流用。その理由は、凸凹形状が現代のスーパーカブ用純正パーツと同じでパーツ流用が可能なためだ。50年以上前のモデルに現代パーツを流用できる。

※本記事の内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。

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