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Sunday, December 13, 2020

英スパイ小説の大家、ジョン・ル・カレ氏が死去…「寒い国から帰ってきたスパイ」「ナイロビの蜂」 - 読売新聞

 英スパイ小説の大家、ジョン・ル・カレさん(本名・デイヴィッド・ジョン・ムーア・コーンウェル)が12日、英西部トルーローの病院で死去した。89歳だった。

 英外務省の情報部門勤務などを経て、61年に作家デビュー。壁で分断された東西冷戦下のベルリンを舞台にした63年の「寒い国から帰ってきたスパイ」は、英推理作家協会賞と米のエドガー賞を受賞しベストセラーに。それまでのヒロイックなスパイ小説と異なり、冷戦下の諜報ちょうほう戦の非情さをリアルに描く新しいスパイ小説を開拓。「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」「スクールボーイ閣下」「スマイリーと仲間たち」など初老の情報部員、ジョージ・スマイリーを主人公にした作品も人気を博した。

 「ナイロビの蜂」など多くの作品が映画化された。晩年まで執筆を続け、今年夏にも新作の「スパイはいまも謀略の地に」が翻訳されたばかりだった。(ロンドン支局)

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