「カネロ」の愛称で呼ばれるボクシングの世界4階級制覇王者サウル・アルバレス(30=メキシコ)が保持していたWBA世界ミドル級スーパー王座を返上した。米メディアによると、アルバレスのトレーナー兼マネジャーのエディ・レイノソ氏が明かしたという。同氏は「カネロはスーパーミドル級がベストな体重でもっとも適性な階級。もうミドル級のウエートにはならない」と返上の理由を挙げた。

アルバレスはミドル級でWBC同級フランチャイズ王座でもあるが、事実上の転級とみられる。19年5月のダニエル・ジェイコブス(米国)とのWBC・IBF王座統一戦以来、同級で試合していなかった。なおWBA同級正規王者は村田諒太(帝拳)となる。

昨年12月19日、カラム・スミス(英国)とのWBA、WBC世界スーパーミドル級王座統一戦を制したアルバレスは同級での王座統一を目指す方針。レイノソ氏は「カネロと戦いたい選手は誰でも(スーパーミドル級で)合わせなければならない」と強調していた。