なぜクリーンナップで……
ペナントレース終盤に差し掛かり、息絶え絶えの巨人。10月5日から始まった首位・ヤクルトとの天王山決戦は、あっけなく3連敗を喫してしまった。もはや優勝どころか2位も遠い夢となりつつある。 この結果を受け、原監督の選手起用に対する批判が高まっている。特に名が挙がるのは亀井である。 「前半戦を終えた時点で打率は1割台と低迷していましたが、監督は2軍に下げることなく使い続けていました。後半戦に入り少しは調子を上げてきたとはいえ、今も2割2分台です。今季は代打を中心に89試合に出場し、ホームラン3本、打点17。まったく打てていないにもかかわらず、監督は時々クリーンナップに起用するのです」(番記者) この3連戦は、2試合でスタメンで起用された。5日は5番、7日は6番の打順を担ったが、2試合で8打数1安打。ファンから”なぜこんな大事な場面で使うのか”とヤジが飛ぶのも当然だろう。実は、まだ公になっていない“事実”を聞けば、この起用の謎が見えてくるのである。 「実は、亀井は今シーズンでユニフォームを脱ぐことになっているのです。すでにフロントも了承済みで、話はまとまっています。つまり、今季で現役最後となる亀井に、花道を作ってやりたいという監督の“温情”が働いているのです」(スポーツ紙デスク)
中田移籍でも浮かび上がった情実起用
番記者らの間でも、亀井の引退は規定路線として受け止められてきたという。 「すでに昨季のオフに、引退を申し出ていたとも言われています。そこを原監督が強く慰留したらしい。だからこそ、2軍に落としづらかったのではないか。もともと監督は、亀井が大のお気に入り。『亀ちゃんの存在感があるからチームがある』などと、いつも持ち上げています」(前出・番記者) プロの世界において情実が禁物であることは言うまでもない。だが、いまの原監督には、誰も物を申せないのだという。 「象徴的な例が、中田翔の電撃移籍です。監督による中田への“情”に他なりません。使い物にならないばかりか、コンプライアンスを重視する読売ではアウトな案件だったのに、監督は読売に相談もなしに決めてしまった。実は山口寿一オーナーも、チームが低迷した高橋由伸監督の後任として頭を下げて就任してもらった経緯があり、原監督には何も言えないようなのです」(前出・スポーツ紙デスク) 投手陣のほうでは、今季4度も登録抹消され、5勝7敗と負け越しているエース・菅野智之(31)の“特別扱い”に対して、不満の声が漏れているという。 「2軍に落ちたら、そこで1、2回投げさせて、調子が上がってきたら再登録というのが普通ですが、原さんは菅野の自己流調整に任せて1軍に上げてしまう。けれど、すぐにまた故障して2軍落ち。3度も同じことを続けているわけです」(前出・番記者)
来季も続投?
絶大な権力者として球団に君臨する原監督だが、契約は今季まで。果たして続投はあるのか。 「最後だからやりたい放題やっているという声もあれば、来季も続投だからだろうという声もある。後任は阿部慎之助・2軍監督が有力視されているが、今季からコーチに就任した桑田真澄説も根強く残っています」(同前) 「原独裁体制」の歪みが出始めたということか。 デイリー新潮取材班 2021年10月9日 掲載
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