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Tuesday, November 2, 2021

関西スーパー、「薄氷勝利」の先に待ち受ける難路 - 東洋経済オンライン

6時間の総会では株主から統合案への疑問噴出

大接戦の末、H2Oとの経営統合案が可決した関西スーパー。しかし多くの株主にとって疑念を残す結果となった(記者撮影)

ギリギリ「可決」を勝ち取った。

食品スーパー中堅の関西スーパーマーケットは10月29日、兵庫県伊丹市で臨時株主総会を開催した。その場で諮られたのは、同社の筆頭株主であり、阪急阪神百貨店の親会社であるエイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)との経営統合案。特別決議として議決権の3分の2(66.66%超)以上の賛成が必要なのに対し、賛成率は66.68%と、薄氷での可決となった。

これを受け、関西スーパーは12月にH2Oの傘下に入った後、H2O傘下の食品スーパー2社(イズミヤ、阪急オアシス)を子会社化する。中間持ち株会社として上場を維持し、2022年2月には「関西フードマーケット」に生まれ変わる予定だ。

計画の実現性に疑問相次ぐ

この統合案をめぐり、「待った」をかけたのが関東を地盤とする格安スーパーのオーケーだった。

関西スーパーの第3位株主であり、以前から関西進出を見据えて提携を模索していたオーケーは、統合案が否決・撤回された場合に、TOB(株式公開買い付け)で関西スーパーを完全子会社化する方針を示していた。

オーケーの二宮社長は敗戦の弁を述べたが、関西進出は諦めていない(記者撮影)

オーケーの二宮涼太郎社長は総会後、「本当にギリギリだった。悔しい思いは当然あるが、そのまま受け入れたい」と話し、TOBの提案を取り下げた。

「東西対決」は西軍(H2O)の勝利で決着したが、6時間に及んだ株主総会は荒れに荒れた。

「1年後、2年後にまったく的外れな業績だったら、責任をとって辞めると確約できるか」「業績ボロボロのイズミヤやオアシスと統合するなんて、関西スーパーの経営陣は正気のさたではない」

総会で株主からは、統合案の中身を疑問視する質問が相次いだ。

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