海外に行ったらスーパーに行くのがおすすめだ。その土地のローカルな面を感じられるし、その国の習慣やライフスタイルまでもが丸分かりだ。観光地より勉強になるし、現地人のように同じ目線で存在することができる。
パッケージのデザインからお肉と魚まで見られる中で、野菜とフルーツの売り場は一番面白い。見たことも食べたこともないものがたくさんがあって、名前も読めない時もあるから想像力で楽しめる。初来日の時は、まさしくそうだった。同じフルーツがあってもサイズが違ったり、これは高いこれは安いと言ったりして楽しんでいた。
イタリアの野菜フルーツの売り場で一番の違いは「量り売り」ということ。ビニールの手袋を使って、ビニール袋に入れたものを自分で量って、印刷機から出たシールを貼りレジへ持って行く、というスタイルが一般的だ。めんどくさいと思われがちだけど、やってみたら楽しい。
日本で量り売りのシステムを見る機会がなく、そこまで一般的ではないことにびっくりした。なんせ、既に計ってあるのだ。一本、一個はいくらで、レジの店員さんが数えてくれてるのを初めて見た時に、こういうやり方もあるんだ!と関心した。
イタリアで絶対にないのは、焼き芋とその機械だ。非常に面白くて、熱々な焼き芋を買ってすぐ食べられるから、芋好きの僕にとってはありがたい話だ。買うつもりではない日にも、焼き芋の香りに負けて買ってしまうことも多い。
- マッシミリアーノ・スガイ
- 1983年生まれ。イタリア北部ピエモンテ州出身。日伊通訳者。
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高校時代に日本文学に興味を抱き、大学、大学院で日本文学を学んだ。2007年に来日し、17年に金沢市に移住。noteで公開した記事「サイゼリヤの完全攻略マニュアル」が話題になった。ツイッターアカウントは@massi3112
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