【上海=南部さやか】中国上海市東部で28日に始まったロックダウン(都市封鎖)で、4万人弱の在留邦人にも不安と混乱が広がっている。期間中は外出が禁止されるため、4月1日から閉鎖となる西部では食材を求める客が店に殺到している。
市西部地区のスーパーでは、30日午前10時の開店と同時に並んでいた数百人がなだれ込み、数分で野菜が売り切れになった。日本食材を多く扱うため邦人客も目立ち、その一人、30歳代の男性は「連日スーパーをまわり、肉と野菜を探している」と話す。
都市封鎖は市の東部が3月28日~4月1日、西部は4月1~5日の予定だが、感染拡大が確認された西部の一部地区では前倒しで封鎖が始まり、上海市民の不安を駆り立てている。現在封鎖中の東北部・吉林省長春市では政府などによる食料支給が不足した例が報告されている。東部の住民によると、宅配サービスに注文が殺到し、数時間待ちの状態が続いている。
感染者は専門施設や病院に隔離されるため、女性(39)は「一緒に住む3人の子どもが仮に感染しても親が一切付き添えず心配だ」と話す。女性の夫は日系化学メーカーのエンジニアで、工場内に寝袋を使って寝泊まりしている。
年度替わりのこの時期は、日本に帰任予定の駐在員も多く、航空便に搭乗できるのか懸念が出ている。西部にある在上海日本総領事館は1日から休館し、職員は在宅勤務となる。領事館は「できる範囲で邦人保護の支援業務に当たる」としている。
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