感染の恐怖と戦いながら働くレジの担当者。マスクや手袋、レジ前のビニールカーテンで感染を防ぐ=金沢市富樫のニュー三久泉が丘店で |
客のため休まず店に
「皆さんはヒーロー、ヒロインです。医療従事者と同じように毎日、頑張ってくれている。本当に本当にありがとう」。金沢市富樫のスーパー「ニュー三久」泉が丘店での朝礼。取締役の畳谷(たたみや)建司さん(54)が従業員に感謝を伝えた。
多くの人が訪れるスーパー。レジの担当者は毎日、新型コロナウイルス感染の恐怖と戦いながら数百人の買い物客と接する。客のクレームも増えた。
「何でこんなに近づくんだ」。レジに並ぶ客が、後ろに詰めて立つ別の客に声を荒らげ、言い争いになる。そのたびに担当者が仲介に入る。
レジで担当者に直接触らせないよう、客が商品をポリ袋に入れて持ってくることもある。バーコードを読み取るため担当者がポリ袋から出すと、迷惑そうににらむ。レジ担当の女性社員(54)は「誰も感染したくありませんから」と理解を示しながらも、神経をすり減らす日々だ。
この女性は八十代の母親と暮らす。「持病もあるので、もし感染させてしまったら、すぐに重症になり死んでしまうかも」。不安は尽きない。職場では孫が生まれたばかりの同僚や、小さな子どもを持つ母親も働く。
従業員の不安を和らげるため、ニュー三久はスタッフの要望にすぐ対応している。レジ前にビニール製のついたてを設け、手袋も支給した。レジの全面を覆うカーテンも取り付けた。
「ありがとうございます。これで買い物に来てくれるおじいちゃん、おばあちゃんが感染する危険性が減りました」。ある従業員が語ったお礼の言葉に畳谷さんは感心する。「本当にね、頭が下がりますよ」
ゴールデンウイーク中の勤務表を作ろうと、先の女性社員が同僚らに予定を聞くと「今、大変ですし、私がもっと出ましょうか」と申し出る従業員が何人もいた。感染の恐怖はあるが、誰も休もうと言わない。
「自分の仕事は社会的地位もそんなに高くない、ただのレジ打ちだと思っていたんです。だけど今、私たちは社会を支えてるんだって」。女性は目に涙をためて、続けた。「使命感と、お客さまからの感謝の言葉があるから、レジに立てています」
(蓮野亜耶)
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新型コロナウイルスの感染が拡大しても、生活に欠かせない「社会インフラ」を扱う業種は営業をやめることができない。そうした仕事を担い続ける石川、富山両県の人々の奮闘ぶりを随時紹介する。
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May 02, 2020 at 03:09AM
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